2022-01-01から1年間の記事一覧

授業用に読了。授業で使いやすそうなちょうど良い本だなぁと思っていたら、終章で急に日本で差別の哲学がなぜ不毛なのかという話が始まり、これまで一般向けに開かれた議論の流れだったのが哲学業界の内向きな話題になって終幕したのでちょっと冷めてしまっ…

六月に突入ということで、大阪生活も残り二ヶ月(のはず……)。ぼちぼち大阪での活動を畳んでいかなくてはということで、10年以上続けてきた研究会を閉会。この研究会がなければ今の私はなかっただろうと思うと感慨深い。私が抜けるだけでも良かったのだが、…

独身者の五月

今月はあれやこれやがてんやわんやで映画鑑賞は二本。 www.youtube.com www.youtube.com 面白そうで読み始めたが挫折。ずっと知りたかったことなはずなのに、自分の脳の好みではなかったようで、途中で疲れてしまった。というわけでまた今度。 精神障害者の…

次の科研費の準備作業として読んで来いということで拾い読み。主要著作のほうを読めていないので、研究としておもしろくなるのかどうかはまだ未知数。 フェルナン・ブローデル―1902―1985 作者:フェルナン・ブローデル 新評論 Amazon マッシュアップって凄い…

読了。モンテーニュって全然知らんかったですが『エセー』ちょっと読んでみたい気になりました。「モンテーニュの至った境地は、「今日は何もしなかった」と語る人、今日一日を生き延びただけという人を全肯定することです。」(15頁) モンテーニュ入門講義…

開業届を出しました。 屋号は「滴塾 第二学舎」です。私塾をしたいと思っております。 名前の「滴」は、緒方洪庵の「適塾」の「適」と、大塩平八郎の「洗心洞」の「洗」を合わせたものです。「第二学舎」というのは、「第一」に当たるものが実はすでにあるか…

ようやく読了。とても重要な概念なのだが、本として「ただただ長い……」という印象が勝ってしまうな。もう少しまとまった本があれば。 インターセクショナリティ 作者:パトリシア・ヒル・コリンズ,スルマ・ビルゲ 人文書院 Amazon 本のなかにラップの議論が出…

馬刺しの無人販売所:24時間年中無休

明日に向けて久しぶりに読み返しました。今ざっと読むと前期ほどの細やかさと爆発力を感じないような印象。かつて批判してたものを受け入れちゃっているように読める場所が散見されるので、どうしたのかな?と心配になってくる。原著がどこかに行ってしまっ…

達人トーナメントはどの回もビリビリきますが、システマ回が解説も込みでおもしろすぎる! 北川先生の奇人っぷりが堪能できます。 www.youtube.com www.youtube.com

独身者の四月

無職になってもなんやかや忙しく、あんまり映画は観れませんでした。 www.youtube.com www.youtube.com www.youtube.com www.youtube.com

ざっと読了。5月7日に合評会があるのだが、『カオスモーズ』くらい読み直した方がよいのかな。しかし、時間が……間に合うか? フェリックス・ガタリと現代世界 (Félix Guattari et le monde d'aujourd'hui) ナカニシヤ出版 Amazon www.nakanishiya.co.jp 合評…

ジーン・シャープの非暴力抵抗行動、ウクライナ侵攻を契機に注目させているらしい。 www.youtube.com こんなんとか。 sites.google.com 本も出てるようなので時間があれば読んでみたいです。

ここ2、3年で「セツルメント運動」というワードをあちこちで聞くようになって気になっていたが、簡単にいうと貧困など社会課題のある地域にインテリ層が住み込んで、共同でコミュニティを育てるという福祉的な活動のようです。ソーシャルワークの源流のひと…

ガタリ本に向けてリスタートということで読了。やっぱ難しいわ…… 機械状無意識: スキゾ分析 (叢書・ウニベルシタス) 作者:フェリックス ガタリ 法政大学出版局 Amazon こちらも読了。こっちは授業用。 感じるオープンダイアローグ (講談社現代新書) 作者:森…

読了。以前エッセイでマジョリティ・ブルーという考え方を書いたのだが、それとシンクロするような内容。「白人の心の脆さ」と呼ばれる防衛反応がどのようにレイシズムを維持するために機能しているかを掘り下げた点で私の考えてることよりも何歩も先を行っ…

年金と健康保険の切り替えがなかなか進まなくて厄介。あれやこれやの書類が必要なのね。原稿の〆切に追われて書類の準備してなかったわ~。しかも失職から14日以内に手続きせよということで焦る!また、今は保険証がない谷間期間なのでケガも病気もできない…

新生活

さ、今日から無職生活のスタート! 招へい教員や非常勤講師もあるが、まぁ無職と思っておいた方がよいだろう。 せっかく仕事から解放されるし、この先どう生きるかを考える良い機会にできれば。 哲学者であることに大学教員である必要があるわけではないし、…

独身者の三月

三月はやること多くて疲れた…… 映画を観たのは二本だけか。やはり原稿〆切があると時間的にも気持ち的にも映画観れないな。 両方とも良い作品でした。あえて言えばタル・ベーラは映像が素晴らしく、小森はるかは何が良いのか言葉にできない感覚について誰か…

さ、原稿を提出したので次に行きましょう。 大きいのは、 ・ガタリ本 → 7月に一旦完成を目指す(残り2本書ければ20万字の予定) ・マジョリティの倫理 → 7月に8コマ分授業を作る ・メンタルヘルスの授業 → 2コマ分アップデート、6月末 ・この先の人生設計 と…

原稿は13,500字まで行ったので残り2,500字。今日と明日でアルトーのタラウマラについて1,000字、結びを1,000字、注を500字くらいで書いて、明後日と明々後日で体裁を少し整えて提出、という段取りで行けそうな気がしてきた。『千のプラトー』でここまで書け…

執筆中の原稿「『千のプラトー』における人類学と人類学もどきの活用について」(仮)は折り返し地点を超えましたが、〆切まで予断を許さない状況というのは変わらず。アイデアはほぼ固まっているが、どう構成するのがベストかという論文の構造が定まらなく…

告知

『フェリックス・ガタリと現代世界』の出版を記念した合評会が開催されます。日時は5月7日の15時から19時。オンライン開催です。 論集なので発表者がたくさんいてお祭り感がありますね。私も少しコメントします。関心のある方はぜひぜひ。 フェリックス・ガ…

原稿、鋭意執筆中。スキゾ分析=呪術論の『千のプラトー』版。実際、「パトスの観点からこれらの多様体を表現するのは、精神病とりわけ分裂症である。実践の観点からこれらを操るのは呪術である。」って書いてあるしね。 今の時点で分量の4分の1と3分の1の間…

原稿が進まないときにテンション上げる用。 www.youtube.com www.youtube.com www.youtube.com

『オープンダイアローグ:思想と哲学』という本が出ます。ODにかんする論集で、そのなかの一章を担当させていただきました。 「哲学対話とオープンダイアローグ」というお題での執筆依頼だったで、ODは知ってるけど哲学対話は知らないという人向けに哲学対話…

読了。人類学専攻の大学院生(カスタネダ)がヤキ族の呪術師(ドン・ファン)の弟子になり、三種類の幻覚性植物を用いて知者(呪術師)になるトレーニングを受けるという話。実体験のように書かれているが、実際には創作であったとする研究が出ているようだ…

出張でした。今回訪問させていただいたのは、 ・就労継続支援A型ラグーナ出版 ・就労継続支援B型ポラーノ・ポラーリ ・水俣病センター相思社 ・愛林館 ・菊池恵楓園:社会交流館(残念ながら休館で入れませんでした) とても有意義な旅になりました。出会う…

若い方から博論の相談があり、その流れで久しぶりに自分の博論を開いたらだいたい15万字だった。ガタリ本が今のところ16万5000字ほどなので、いつの間にか博論より分量書いてたのか。ちょっと感慨深い。いざ20万字を前にして鋭意足踏み中だけども。早く書き…

「トーテムとタブー」再読。これは論文に使えるかな。人類学とガタリの思想の交錯を描くのはなかなか骨だが、ようやく少し進めたか。 フロイト全集〈12〉1912‐1913年―トーテムとタブー 岩波書店 Amazon 自営の参考に読んでみましたが、やはり結構大変そう………