読了。人類学専攻の大学院生(カスタネダ)がヤキ族の呪術師(ドン・ファン)の弟子になり、三種類の幻覚性植物を用いて知者(呪術師)になるトレーニングを受けるという話。実体験のように書かれているが、実際には創作であったとする研究が出ているようだ。

「スキゾ分析を知りたければ呪術を追うのがよい」という仮説を検証するために読んでいる。『千のプラトー』では1,6,9,10,12の五つのプラトーカスタネダへのポジティブな言及や好意的な引用がある。

おもしろいのは、『千のプラトー』では「ドン・ファンなんて実際にはいないんじゃないか」と疑っているが、それでも/だからこそ、よりカスタネダの記述に実践的な意義が見出されると考えているところ。この部分をどう論文で描けるかが今回の勝負所やな。