『オープンダイアローグ:思想と哲学』という本が出ます。ODにかんする論集で、そのなかの一章を担当させていただきました。
「哲学対話とオープンダイアローグ」というお題での執筆依頼だったで、ODは知ってるけど哲学対話は知らないという人向けに哲学対話のざっくりとした紹介を書きました。考えたこと(考察)よりは知っていること(知識、情報)を書いたので、ほんとに紹介って感じです。
難しかったのは、別の論者が哲学カフェについて書くということでしたね。哲学カフェについて極力触れず哲学対話について書くっていう……
あと、原稿を出版社に提出したのが3年ほど前なので、それ以降に世に出た哲学対話の情報や知見にはまったく触れられてないっていうね。なので哲学対話をやっている人には鮮度がないかもです……っていう言い訳をしたくなるほどのタイムラグがありましたが、ODメインの人に哲学対話のことを知っていただければ私の最低限の役目は果たせてるのかなと。
3月24日頃に販売とのことです。
 

f:id:entre-sol:20220318201056j:plain

ODも最近は追えてないので、また勉強し直したいですね~。ちなみに以前に出た『メンタルヘルスの理解のために』所収の一章「ミーティング文化の導入」がまったく同時期に書いたもので(〆切も一緒だったような……)、上の論考と合わせて読むと、
・制度精神療法(ラボルド精神病院)
・OD
・自助ミーティング(AAや当事者研究
・哲学対話
といった対話実践が概略ながら一望できるようになっています。対話実践はいろいろあって面白いです。最近は修復的対話に関心がありますが、なかなか時間が割けないのがほんとに残念。