読了。久しぶりのラッツァラート。六八年の最良の成果としてフーコーの生政治を取り上げながら、それをバシバシ批判していく筆致が軽快で面白かったです。フランス現代思想のアツい時代に対してしっかり物申していけるほど私はまだ距離が全然取れていないので、勉強になりました(勉強してもこういう主題で書けるようになる気がまったくしないのだけれど……)。とはいえ「革命」にかんしては歯切れが悪いというか、まだアイデアが固まっていないのか、うまく議論をつかめませんでしたね。まぁ、そう簡単に書けるものではないのは確かだけど、ついつい期待してしまいます。ラッツァラートのファンとして次の著作に期待!

 

こちらも読了。哲学対話界隈ではあまり名前を聞かない気がしますが、有名な著者のもので、なぜか長く感じて読むのに疲れましたが、プラトンフッサールと対話の関係については大変勉強になりました。特にフッサールは普段触れることがないので新鮮でした。共通了解を目指す対話の方法も参考になりました。最後の第三部については若干異論がありますが(「意志」とか「物語」とか)、それも含めてどこかで参照したいですね。