読了。愚痴っぽい本で、読んでて何だかなぁ~という気分になります。80年代はこんな感じで本が出せた時代なのかぁ。

 

観ました。感想を書いているのでこれから観る予定の人は読まないようにお気を付けください。


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宗派間の武装対立という地域の特殊な歴史的背景がある中で、子どもたちや地域社会への先生たちの心配や憂いや思いが伝わってくる作品で、哲学を学び実践する者としては心打たれる部分も多いです。
 
一方で、『ぼくたちの哲学教室』という邦題にあるような「ぼくたちの」感は特になく、見落としてなければ映像的には子どもたちが哲学に主体的に取り組んでいるという様子(子どもたち目線で哲学を捉えた様子)はあまりなかったかと思います。むしろ学校の用意したプログラム(授業とか)を受けているという感じ。先生(主に校長先生)が主体の作品なのに子どもが主体のようなタイトルをつけるのは違和感が残るので映画好きとしてはやめてほしい(もしかして「ぼくたちの」の「ぼくたち」は教師のことだったんだろうか……)。
 
映画内で映し出されるのはトラブルシューティング的な場面が多く、そこでは子どもたちが声を聴いてもらっているように見えるけど、反省させられている(言葉にさせられている)ようにも見えます。すると学校という建築的・制度的な側面も相まってか、学校が徐々に哲学を利用した更生施設に見えてきちゃうんですよね……これが映画の構成的な問題なのか、学校で哲学を導入することの問題なのか、その地域が抱える暴力性の問題なのか、あるいは私のそもそもの学校不信が問題なのかはこの作品だけでは見極めがつかないですけど。あと、BGMで不安を煽りすぎかなとも。
 

あ、愚痴っぽくなってしまった……