滴塾:受講生募集②

【〈哲学する〉を学ぶ ①  シラバス


◆ 目的:

 哲学や哲学史に興味を持って学びはじめた人が陥りがちなのは、著名な哲学者が言ったことをストックしておいて会話のここぞというタイミングでビシッと挿入してみたり、知性を感じさせる独特な響きのある概念を上手に使うのに凝ったりすることを哲学だと思ってしまうことです。私もそういう時期を経験しましたのでそうした行為の楽しさや気持ちよさを覚えていますが、その行為自体は〈哲学する〉こととほとんど何の関係ありません(場合によっては「哲学カラオケ」と呼ばれて揶揄されます)。

 ここでは、哲学由来のカッコいい言葉をカッコよく使うような哲学の学び方・使い方から一歩進んで、自分の頭や身体を通して本来の意味での〈哲学する〉ことを学んでいきます。はたして〈哲学する〉とはいったいどんな実践なのでしょうか。その実践を身につけることで自分自身の生き方や感じ方にどのような変化が訪れるのでしょうか。

 哲学をゼロから学ぶという方も大歓迎です。

 テキストは江川隆男『超人の倫理』(河出ブックス)を使います。副題が「〈哲学すること〉入門」となっており、少しクセの強い本ではありますが、このテキストを10回に渡って読んでいくことを通して〈哲学する〉とはどういうことかをじっくり学んでいきます。

 

◆ 目標:

・少し難易度の高い『超人の倫理』を最後まで読み通す

・この著作が提示する〈哲学する〉ことの内実を理解する

・〈哲学する〉ことが自分の生き方・感じ方をどう変えていくのかをつかむ

・「〈哲学する〉を学ぶ②」につながる準備をする

 

◆ 定員:8名

 

◆ 授業計画:

1回目:オリエンテーション、『超人の倫理』はじめに

2回目:『超人の倫理』序論

3回目:『超人の倫理』第一章

4回目:『超人の倫理』第二章

5回目:『超人の倫理』第二章(続き)

6回目:『超人の倫理』第三章

7回目:『超人の倫理』第三章(続き)

8回目:『超人の倫理』第四章

9回目:『超人の倫理』第四章(続き)

10回目:『超人の倫理』結論

11回目:全体の振り返り

※テキストの精読になるため、計画の通りに進まない可能性もあります。

 

受講料などその他詳細および受講申し込みは以下のサイトからお願いします。申し込みは5月7日までにしていただけるとありがたいです。

〈哲学する〉を学ぶ ① :: 滴塾 第二学舎 (webnode.jp)