「臨床記号論」という授業の準備で表情論の勉強。カッシーラーに始まる(?)知覚の基底的経験として表情知覚を置くという議論。学部生向けにどう料理するか……
読了。
学校で行われているp4cを中心に哲学対話についてその意義や効果を説いてくれる本でわかりやすいです。ただ、一歩引いてみるとこの手の本(哲学対話関連本)、出すぎている感じがするのでちょっともう……という感じがしなくもないです。
講演&質疑応答ということもあり、バザーリアの主張がわかりやすくまとまっていて勉強になりました。胸が熱くなるところもありますね。フランスの「制度精神療法」(本文では「施設精神療法」と訳されている)への批判も語られているので、資料的な価値もあるかな。ただバザーリアの見解と制度精神療法とでは治療をめぐって論点や議論の水準が噛み合ってないので、批判としてあまり妥当だとは思えないけど。このズレを意識しつつ、引き続き追っていければ。