立教大学の池袋のほうの図書館

大学が夏季休暇に入ったため、新座の図書館も閉館中。

池袋のほうは土日だけ開館しているということなので、図書館好きとしてちょっと覗きに行ってみた。

建物は赤レンガ造りのようで、「ロイドホール」という名前がつけられている。

なかに入ってみてまず思ったのは、なんちゅう高級な空間!ちょっとしたリゾート施設やないか!?
➡ 立教大学ロイドホール

図書館部分は地上三階‐地下二階の五階層からなるが、特に地下一階は高い天井、広い廊下、適度な静けさ、そして数えきれない本棚群。あきれるような贅沢感が漂っている。

学生のうちにこんなところで過ごすことに慣れてしまったら、社会に出てからいろんなところがしょぼく感じてしまうんではないだろうか。ついついそんな心配までしてしまう。

いろいろ見回っているうちに興奮も落ち着いてきて、少し冷静になってみると、哲学の書棚が自動の集密コーナーにしかなかったり(哲学科がないのだろう)、精神医療関係の本は新座のほうが充実していたりと、個人的なマイナス点もある。映像資料も新座のほうが充実している。

あと、これも個人的な好みでかつ重要な要素だが、どこか薄暗く湿った感じの古ぼけた場所がないのも図書館としては物足りない(この点を充たすことができたのは、阪大人科の図書室くらいだけど……)。あんまりクリーンなのはちょっと味気ないかな。

それにしても気分を変えるために来るにはとても良い場所だなと思う。図書館側に、なんというのか、ここで学ぶことをしっかり保証してくれているというか、支えようという気概があるように感じる。


図書館を堪能して家路につくと、日が落ちていくなか、今日もまた迷い人の放送が聞こえてくる。こちらに来て初めてこういう放送を聞いたが、結構一般的なんだろうか。はてさて迷った老人たちや子どもたちは今頃どこをさまよっているのだろうか。僕なら果たしてどこに迷いこんでいくのだろうか。