悔しい夜もある

昨日は研究会でした。

自分の書いた論文「制度分析のプロトコル」を精神科医臨床心理士ソーシャルワーカー作業療法士等々に発表する回で、何年も制度精神療法関連の文献を読んできた人に「ようやくこの水準の研究論文が出てきたねー」と評価していただけたのは良かったが、そこから「この場合はどうなの?」「あれはこう考えたらいいのか?」「で?」「で?」「で、どうやねん?」と、実践とつながる質問のオンパレード。欲しがる欲しがる。実践家たちの知的貪欲さについていけなかった……。

実践経験の絶対数が乏しいこちらとしては、実践に関わる議論がある段階まで行くとどうしても出せるものがなくなってしまう。理屈屋の限界を突きつけられることになってしまった……。どうしようもないところがあるとはいえ、ここまで丁寧に掘り下げて研究した奴はいないと自負があった分、「まだ足りない」と思われたのはさすがに悔しい!!!

いやはや、それでこそ世界はおもしろい!


悔しい時にふと聞いてしまう曲。

まだまだ青臭いね、俺も。


P.S.
「trans-」をどう訳すかという話になったときに、「中井久夫先生が「踏み越え」と言っていたのおぼえている」という方がいた。なるほど、いい感じかもしれません。