力能‐記号論に向けて(1)

ドゥルーズ、『ニーチェと哲学』より。

しかしながら、私を私が為しうることから分離する力と、私に新たな能力を与える力とは、正確に同じ力であるのか。自分の病気の奴隷である病者と、探査し、支配し、有力になる一つの手段としてその病気を用いる病者とは、同じ病気に罹っているのか、同じ病者であるのか。(137−138頁)

ドゥルーズガタリ、『アンチ・オイディプス』より。

彼らは、信じがたい苦悩、めまい、病を経験している。(・・・)彼はただ、狂人になることを恐れるのをやめたのである。彼はもはや彼を冒すことのない崇高な病としてみずからを生きる。(251頁)