ブレンドするセンス、その他

最近はODの翻訳でひいこら言ってます。原著者が催促してくるので、なんとも落ち着かない。ODはOpen Dialogueの略です。フィンランド発の精神療法です。縁があって翻訳しております。

いろいろ面白いところはあるが、思想屋として面白いのは、この療法が家族療法を基盤にしながら、他に4つくらいの異なる思想を実践に合うようにうまくブレンドしているところ。

僕は今はモノグラフ書きなので、どうしてもより深く純粋にひとりの思考の構造を取り出そうと努力するんだけど、哲学や思想を作るっていうのは、やっぱりブレンドする作業が必要だなと思う。それだけではないとも思うけど、自分でもブレンドしていく作業にいつかは取り組んでいきたいなぁと。何をどうブレンドするかがセンスなんだがなぁー。

その辺りはDG-Labなんかで実験しつつ、本格的にはガタリをやっつけてから。


ところで、『ジル・ドゥルーズの哲学』(人文書院)関連で、全三回のレクチャーを行います。タイトルは「ドゥルーズを通して、哲学を学ぶ」だったかな。哲学がどういった思考の営みなのかを、ドゥルーズを素材にして講義するというイベントです。

場所:金沢美術工芸大学
日時:6月22日、29日、7月13日
詳細はそのうち。
学外からの参加もOKと聞いていますので、近隣の方で関心のある方はどうぞ。