読了。2000年代の横浜の文化事業をめぐって行われた報告と反省と対話の記録というところか。行政的な言葉に慣れないので読みにくいところもあるけど、横浜のまちづくりの一面が見えて勉強になりました。規模も金額も期待も半端ない企画を動かす仕事は私の精神や性格では無理そう。本が物理的に硬くて読みにくい。

 

読書会で読み直し。ケアという営みについて「基準を共有し合っていない自分と他者」の関係で考えていく議論の組み立てがされている本。昨今はこの「自分/他者」とは別に「私たち」という社会包摂的な物の見方が出てきているので、この辺りの思想的な変遷は考えてみてもいいトピックかもしれないですね。相手を「他者」として遇するのか、それとも「私たち」として包摂するのか、思想的には一見相反するように思えるけど、おそらくは両立させるよう動いていきそうな気がします。

「聴く」ことの力

「聴く」ことの力

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