トム・ギル著『毎日あほうだんす:西川紀光の世界』読了。

寿町の住人で日雇い労働者だった西川紀光を語り手にして記された一人民族誌。港湾労働と読書と酒を愛した風変わりな男性の人生と世界観を通して日本や横浜、寿町の変遷を辿る本です。

最後に紀光さんの簡易な葬儀や火葬の描写があるのですが、ふと精神科グループホームで働いていた時のことを思い出しました。数名の方が亡くなり、すべてではないですが葬儀にも出ました。懐かしいというのも変ですが、悲しいだけでもないという変な感じがしますね。思い出話をしたくなってきましたわ。

紀光さんとトムさんには「思い出させてくれてありがとう」と言いたいです。変な感想ですが。