ガタリ記号論論文のリブート、とりあえず一旦了。長く辛い作業やったわ。何度匙を投げては拾ったか……以前に出したものよりは良いものになっていると思うので、まぁこれはこれでこんなもんでしょう。

 

誰かと話していて時々出くわすのだが、人間って自分ではそれほど信じてもいない「浅い社会通念」みたいなことをふと口走ってしまうようだ。

例えば今日も、授業の運営について話しをしていて「みんなでうまく調和を取ってやっていきましょう」という発言がついつい自分の口から突いて出てしまったけど、実際には私自身は「調和」とかあまり何とも思っていない。むしろちょっとトラブルが起こってくれた方がテンション上がるし、考えるきっかけにもなるし、おもしろいとすら思っている。なのになぜか気づいたらそんな浅いことを言ってしまっていた。

他人でも「あれ?こんなこと言う人だっけ?」と感じるときは、なぜかいつの間にか頭に浸み込んでいる「浅い社会通念」がポロっと出てきているのではないだろうかと最近思うようになった。昔は「結局それがこいつの本音か!」とか思っていたが、どうやらそういうことでもないかもしれない。

何らかのタイミングで、いつの間にか共有させられていて潜んでいた「浅い社会通念」が、自分のコントロールを外れて顔を出してしまうとすれば、その時に相手との対話を終えてしまうと勘違いされて終わってしまうので気をつけないとなぁ。というか、そういう時こそ自分の実際の考えに気づける良い機会なんだろう。

相手もそうで、本当は何が言いたかったのか聞けるような対話の時間になればいんだろうなと思う。とはいえ、そういうのが顔を出すのは事故のようなもんだから、いつでも対応できることではないので気をつけないとね。見極めも難しい。その相手はホントにそう思ってるかもしれんしね。

以上、「浅い社会通念」代弁者現象でした。