読了。めっちゃむずいな、これ……これまでのセミネールと違ってラカンも多弁な感じがするがポイントがつかめないまま流れていってしまうような……
スキゾ分析に結び付けて読むと興味深かったのは以下のところ。
分析は、その当初から精神病を引き起こすことがあるという事実は、よく知られています。(二三頁)
ガタリは「20回のレッスンでスキゾになろう」とか書いてるけど、何を根拠にそんなことを言っているのか疑問だったが、分析家のあいだでは精神分析の過程で被分析者に精神病(スキゾフレニーを含む診断名)が起こることはよく知られてたことなんやな。ラカンが書いているのは〈精神分析の失敗によって起こる〉ってことなのだろうが……
こちらも読了。前著の『国家に抗する社会』をさらに掘り下げた論集で、二冊を通して読むとクラストルの思考の深化がよく伝わってきて「これぞ研究!」という感じ。クラストルによるマルクス主義人類学批判も語り口がめちゃくちゃ辛辣でおもろい!レヴィ=ストロース批判も勉強になりました。『アンチ・オイディプス』よりは『ミル・プラトー』を読むうえで良い参照点になると思います。
- 作者:クラストル,ピエール
- 発売日: 2020/01/24
- メディア: 単行本
知人が亡くなったので私なりに追悼。よく怒っていた人なのでこの曲で送ります。
youtu.beご冥福をお祈りいたします。
夏が過ぎていくのでもう一曲。