ドチャッキー

 ドゥルーズに関するレクチャー全三回、無事終了。
 
 金沢美術工芸大学の皆様や一般聴講の方々には温かく迎えていただき、感謝しております。ありがとうございました!


 レクチャー全三回を普段着で行ったら、昨日の懇親会で学生から「なんでそんな恰好をしているのか、フランス哲学の研究者はもっとちゃんとしているものではないのか」と質問された。そんなふざけた恰好をしているつもりはなかったけど、確かにパリ風の洗練された感はこれっぽっちもなかったので、僕は根本が土着的な人間なんですよと答えておいた。するとその学生が「ドチャッキー」ですねと言い出し、それからしばらくドチャッキーの話で盛り上がった。

 そして今日、昨日の懇親会で知り合った21世紀美術館の方々と昼食をご一緒しているときに「ヴァナキュラー」の話が出て、僕が「ヴァナキュラーの意味をいつも忘れちゃうんですけど、これってなんでしたっけ?」と聞くと、「ドチャッキーのことですよ」と即答された。そうか、ヴァナキュラーとはドチャッキーのことなのか。ドチャッキー、なんだか奇妙な概念を獲得してしまった。しばらく忘れられないな。

 さぁ、いよいよ今年の課題、初期ガタリの最難関である力能記号論にチャレンジ!