SHIBAURA HOUSEさん主催でアーティストの方と対話する機会をいただきました。
 
写真家?のシャルロット・デュマさんと日本画家の長谷川雅也さんです。シャルロットさんは自然や動物など言語的なコミュニケーションの回路では繋がれない生の存在が私たちの生活から切り離されていっていることを危惧されていて、日本人の自然観から何か西洋近代とは違う自然との共生の作法のようなものが学べるのでは?という直観的な問いを持っているようでした。その問いに長谷川さんは画家の身体感覚から丁寧に応答されているように感じました。
 
一方で私は、日本人の自然との付き合い方はそんなにポジティブなものばかりではなく、自然災害なんかもあるし、やはり近代化によって公害などの環境汚染(最近では原発事故による放射能汚染や基地建設による海洋生態系の破壊など)もしてきたし、大戦期に森林をだいぶ切り崩して植生を変えてしまって原生林なんてほとんど残ってないっていうし、里山なんかもどこまでが自然でどこまでが人工的なものかわからんし、猫や犬、家畜なんかは人工交配されてたりするしなぁ~などという考えが巡って、なんだか一人でこんがらがって焦ってましたね……こういうこんがらがりをそのままぶつけてもよかったのかもですが、アドリブ弱い人間なのでただただうろたえている姿が収められています(笑)
 


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全体を通して、言語でのコミュニケーションができない動物の存在は人間のケア的な表現のチャンネルを開いてくれるかも、ということに気づけました。これが私にとってのギフトかな。