授業用に読了。ほんとにちょうどいい文章で、扱っている主題も含めてかなり良かった。完全に上を行かれたってな感じです。ちょっと悔しいかも。
こっちも読了。欲望のグラフの説明を完全に見失って、ただただ日本語を追うだけになってしまった。なんてひどい読書体験……
- 作者:ジャック ラカン
- 発売日: 2006/03/29
- メディア: 単行本
とはいえ、おもしろい箇所もあって、
実際、罪責性と、法に対する関係とは区別されてしかるべきです。主体と法との関係が存在するわけですが、罪責性について言えば、それはこの法をまったく参照することなしに生じます。これは、分析の経験が我々に教えてくれた事実です。(……)人間が文字通り罪責性に浸るためには、神も、その法もまったく参照する必要がないのです。(……)すなわち、「神が死んだとしたら、もはや何も許されない」ということです。(三六八-三六九頁)
この見解にどれだけ真剣味があるのかわからないけど、本気なら『アンチ・オイディプス』の精神分析批判が揺らぐのでD-G読みとしては良くも悪くも痺れる箇所です。
読まなければいけない文献が溜まってきたので、いったんラカンからは離脱!
コミックエッセイ。良い本です。水谷緑クオリティですね。歳食って涙もろくなってきてるので、ところどころグッときます。人が死ぬときに最後まで生きている器官は「耳」だそうです。