ドン・ファン・シリーズ、第三部『イクストランへの旅』、第四部『力の話』を読了。

イクストランへの旅(新装版)

イクストランへの旅(新装版)

 
力の話(新装・新訳版)

力の話(新装・新訳版)

 

第三部は何やらよくわからなかったが、第四部は確かに『ミル・プラトー』や「自我の解体/超越」につながる部分があり、とてもおもしろかった。

ヤキ・インディアンの呪術師になるためには、結局幻覚性植物の使用は副次的なものでしかないことが明かされていき、幻覚性植物に頼らずに修行を通して変性意識状態へ移行する術を身につけていくようだ。ドン・ファンのいう「トナール」的な観点からいえば、呪術師はその弟子に対して人為的に解離状態を引き起こしているようにも取れる。安全に解離できるよう、地道な訓練と独自の概念構成があるようで、カスタネダは10年くらいかけてその境地に達している(フィクションでなければだが......)。

結構あぶなっかしいなぁ~と思いながら読みつつ、ガタリの「20回のレッスンでスキゾフレニーになろう」というフレーズを思い出した。こういうことがしたかったんかな?シャーマニズムを追ってきたおかげでスキゾ分析について何となくつかめてきたな~。

 


鎮座DOPENESS×環ROY×U-zhaan / サマージャム'95